今年の4月にJR東日本がプレスリリースを出しまして、えきねっとなどの機能拡充を行うと発表がありました。
えきねっとといえば首都圏に住んでる方なら誰しもお世話になったことがあるJR東日本の予約サイトでおなじみですよね。
それに関する大きなアップデートがあるとのことなので今回はここについて話していきたいと思います!
どう便利になるのか、何が変わるのか、ぜひチェックしてみてください。
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① 新幹線の「早期予約サービス」
まず1つ目は新幹線が最大3ヶ月前から予約ができるようになるです。
タイトルのまんまなんですが、えきねっとで新幹線の指定席を最大3か月前から予約できるようになるんです!
これまで新幹線の予約は乗車日の「1か月前」からしか取れませんでした。
旅先でのホテルは取ったけど、新幹線が1ヶ月前から予約開始だから取れるかわからないというお客さんの要望が背景にあり、予約の期間を延ばすことになったそうです。
確かに僕もHafHやアゴダなどで先にホテルを取っちゃうことが最近増えましたね…
えきねっとではさらに1週間前から予約ができる事前受付期間というものがあるんですが、これよりもさらに先から早期予約期間という名目で3ヶ月前から予約ができるようになります。
例えば11月10日に出発する場合、8月10日から予約ができるということですね。
旅行の計画が立てやすくなりますし、特に年末年始、ゴールデンウィーク、お盆みたいな繁忙期の予約にかなり便利そうです。
対象となるのは、JR東日本とJR北海道エリアを走る一部の新幹線です。一部というくらいなので全ての新幹線が対象になるわけではなさそうです。
注意点としては「早期予約できる席数」は限られているので、人気の時間帯は争奪戦になるかもしれません!
そのうちJALみたいに、1年先まで予約できますみたいな感じになりそうですよね。
② 輸送障害時のWEB上での変更機能強化
続いては「輸送障害時のWEB変更機能の強化」です。
電車が運転見合わせになったり、大幅に遅延したりすると、予約していた列車に乗れなくなることってありますよね。
これまでは、そうしたときに予約変更をするには、窓口で対応してもらう必要があったり、割引きっぷだとそもそも変更不可だったりと条件が厳しくかなり不便でした。
でも2025年秋からは、突発的なトラブルが起きたときでも、スマホから簡単に予約変更ができるようになります。
例えば、東京駅10時発の新幹線が運転見合わせになってしまった場合。
その前に出る9時半の新幹線がまだ東京駅を出発していなければ、そこにえきねっと上で乗り換えることができるようになります。
しかもすごいのが「新幹線eチケット トクだ値」を使っていても、割引条件をそのまま引き継いだまま、先行列車に変更できるという点です。
要は30%引きで買った新幹線を、そのまま30%引きで購入できます。
これにより駅の窓口に並ぶ必要もなくなりますし、旅行や出張の計画を崩さずに済む可能性がぐんと上がります。
遅延時のみどりの窓口ってディズニーランドのソアリン並みに並ぶので、その手間がなくなるのは、本当に大きな変化だなと思っています。
対象はJR東日本の新幹線と特急列車で、特急列車は他社線へ乗り入れる列車も含まれるそうです。
③ 突発的な運休/遅延での手数料無料払い戻し
3つ目は「突発的な運休や遅延が起きても手数料無料での払い戻しできる」です。
これまで、払い戻しが手数料無料になるケースは、台風などによる計画運休や、長期的な運休が見込まれるときに限られていました。
今回の変更では、もっと日常的に起こりうるトラブル、たとえば車両故障や人身事故といった突発的な事態に対しても、リアルタイムで手数料無料の払い戻しが可能になります。
具体的には、えきねっとで予約していた列車が運休や大幅遅延になったとき、その場でスマホやパソコンから、手数料なしで払い戻しができるようになります。
これによって、わざわざ駅に行って手続きをする必要もなくなるし、えきねっとで泣く泣く手数料を払う必要もなくなるそうです。
JR東日本の新幹線って、みなさんご存知の通りなかなかの頻度で事故やトラブルが起きてるじゃないですか?
連結器外れたりとか、つばさが故障したりとか、地震起きたりとか、今年だけでも結構トラブル起きてますよね。
今回の手数料無料が解禁されることで、「もう間に合わないから諦めよう」となるのではなく、「今すぐ払い戻せるから別の方法を考えよう」と、柔軟に動けるようになるのも大きなポイントです。
これはえきねっとユーザー歓喜だと思います。
④ 訪日外国人向けモバイルサービスの強化
4つ目が、「訪日外国人向けモバイルサービスの強化」です。
これまで日本に旅行に来た外国人の方が新幹線や特急の指定席を予約するには、紙のチケットを買う必要がありました。
みどりの窓口でのやり取りが必要だったり、言葉の問題もあってなかなかハードルが高いものでした。
しかし2025年10月からは、「Welcome Suica Mobile」と「JR-EAST Train Reservation」を連携することで、スマートフォンだけで新幹線や特急の指定席を予約し、チケットレスで乗車できるようになります。
つまり訪日外国人向けのモバイルSuicaとえきねっとのような予約サイトが連携できるようになるってことです。連携すれば、モバイルSuicaを改札にタッチするだけで新幹線や特急列車に乗れるようになります!
対象となるのは、東北新幹線、北海道新幹線、秋田新幹線、山形新幹線、上越新幹線、北陸新幹線。あとは成田エクスプレス、富士回遊、あずさ、かいじといったインバウンド利用の多い特急列車にも対応するそうです。
これにより訪日外国人は、日本に到着してからWelcome Suica Mobileをダウンロードして登録を済ませるだけで、そのままチケットレスで特急列車や新幹線に乗れるという、非常に便利な仕組みが整います。
紙のきっぷを受け取る必要がなくなるため、長時間の行列に並ぶ必要もありませんし、移動もスムーズになります。
サービス開始は2025年10月からだそうです。
知り合いに日本大好きな海外の知り合いがいたらぜひ教えてあげてください。
⑤ 「えきねっと」×「JRE ID」連携
5つめがえきねっととJRE IDの連携です。
これまでえきねっとを使うには、専用の会員登録が必要でした。
さらにJRE POINTを貯めるにはまた別のIDが必要で、さらにモバイルSuicaも別のログイン…と、JR東日本のサービスを横断的に使おうとすると、ログイン情報がバラバラで、面倒に感じた方も多かったのではないでしょうか。
僕はこれめっちゃストレスでした笑
あと会員登録する時は、やたら入力項目が多くて面倒でしたね。
2025年9月からは、えきねっとのアカウントがJRE IDと統合され、ひとつのIDで様々なサービスにアクセスできるようになります。
すでにJRE IDを持っていれば、新たにえきねっとで会員登録をしなくても、登録情報を引き継いだ状態で利用開始できます。
さらに一度JRE IDにログインしていれば、えきねっとでパスワードを再入力する必要もありません。
現在JRE IDはモバイルSuicaやJR東日本アプリなど一部のサービスしか対応していませんが、今年の9月にえきねっと、来年の1月から4月くらいを目処にJRE POINTやニューデイズアプリなども対応されるそうです。
JRE ID今のうちに作って連携させておくのが良さそうですね。
とりあえず、JR東日本のサービスが一つのIDで統合されるよってのを覚えておいてください!
まとめ
ということで今回は、2025年の秋から変わることを5つご紹介してきました。
みなさんの鉄道でのお出かけや旅行に大きな影響を与えそうだと思ったので、今回は動画にしてお届けしました。
JR東日本は中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」を計画していて、今回はその中の一つだそうです。
ざっくりいうと、今度10年間(~2033年度)を見据えた成長戦略で、モビリティ(鉄道)と生活ソリューションという二軸を発展させ、今後の少子高齢化やデジタル化といった時代の変化に対応しつつ、持続的な成長を目指していくそうです。
また大きなニュースがあったら、動画にして皆さんに共有したいと思います。