今回は東北新幹線のはやぶさが、なぜ福島県に停まらないのかをテーマにお届けします。
東京から仙台、盛岡、そして新青森と東北を一気に駆け抜けていくあのE5系の車両、めちゃくちゃ速くてカッコいいですよね。
そのはやぶさに乗ったことがある方なら、なんで福島県を全部通過するのか一度は疑問に思ったことがあると思います。
福島駅も、郡山駅も、東北地方の中では大きな都市で、利用者も決して少なくないエリアです。
福島駅なんてガッツリ県庁所在地だし、別に停まってもいい気はするじゃないですか?
なのにはやぶさだけはスルーして行ってしまうんですよね。
実はこの福島を全部通過する問題、調べていくと単に速いから停まらないではなくて、ダイヤの設計にも変わるめちゃくちゃ深い話でした。
今回はそんなはやぶさが福島に停まらない理由を解説していきます。
この辺の話を知っておくと、東北新幹線の見方もけっこう変わってくるので、ぜひ最後までお楽しみください。
それでは早速行きましょう。
はやぶさが福島県を通過する理由
いきなり大トロの部分から話していきます。
なんで福島県は全て通過するのか?
はやぶさは「東北全体を結ぶ長距離の最速列車」で、途中駅にはなるべく停まらず通過するよう設計されているからです。
東海道新幹線でいえばのぞみのポジションですね。
はやぶさは東京〜新青森・新函館北斗を結ぶ際、停車駅が大幅に絞られていて、主要な都市を高速で結ぶことが目的になっています。
いやいや福島や郡山も主要な都市やんと思いますよね?
1日の利用者は福島駅が約15,000人、郡山駅は約17,000人で盛岡駅(約17,000人)とほぼ同じです。なのに盛岡には停まります。
なんでそんなことになっているのか?
福島県の駅(福島駅・郡山駅など)を通過する理由は主に2つです。
① 停車駅を絞ることで速さを優先する
はやぶさは少ない停車駅で高速運転をするのが特徴です。最大時速はなんと320km/hも出します。
ちなみにくしゃみと同じスピードらしいです。
東京〜新青森は約3時間、東京〜新函館北斗は約4時間で移動できます。
ただもし福島県の駅に停車すれば、1駅あたり数分の停車時間が発生してしまいます。
そうなれば東京〜盛岡・青森・北海道間の最速達の利点が薄れてしまうんです。
しかも新幹線って減速するにも加速するにも距離や時間が必要で、なるべくスピードは落とさないことが重要視されています。
仮に福島も郡山に停めた場合どうなるか、JRに聞くわけにもいかないし、ここは相棒のちゃっとん(ChatGPT)に聞いてみました。
1駅停車→3〜5分ロス
2駅停車→最大10分以上ロス
このロスが出ると、
・仙台での接続に影響
・盛岡〜新青森の区間でのスピード調整が必要
・北海道新幹線のダイヤにも影響
と言った感じで東北新幹線全体のダイヤがグラグラになります。
このような回答が得られました。さすがChatGPTですね。
時速300キロで走る新幹線は、単純計算1分で役5キロを走ってしまうので、3〜5分は大きなロスにつながります。
しかも東北新幹線は全長600キロ超えの長距離路線なので、ちょっとの遅れが広範囲に波及しやすいのは間違いなさそうです。
フェラーリみたいにいきなり駅からトップスピードで走れたら、福島に停まれる可能性はありますね。
②福島をカバーするのは他の新幹線で十分だから
福島県って新幹線を利用すれば1時間半あれば東京へ行けてしまうので、中距離〜近距離の部類にはいります。
その近距離〜中距離を結ぶ新幹線には、やまびこやなすのという新幹線が走っていて十分カバーされているんです。
やまびことなすのについてはこの後ご紹介します。
実際福島県の人たちからはやぶさを福島に停めてほしいという要望はほとんどないらしく、福島の知り合いも別に気にしたことなかったわと言っていたくらいです。
僕も以前郡山からなすので東京へ行ったんですが、各駅停車でも全然速く感じました。
はやぶさは停まらなくても、やまびことなすので十分です。
東北新幹線の新幹線、東海道新幹線と照らし合わせるとわかりやすいと思います。東海道新幹線だと
・のぞみ=最速達
・ひかり=速達
・こだま=各駅停車
じゃないですか?
これをまんま東北新幹線にあてはめると
・はやぶさ=最速達
・やまびこ=速達
・なすの=各駅停車
という感じになります。
考えてみれば、のぞみも静岡県の駅は全て通過しますよね。新横浜を出たら名古屋までノンストップです。
最速達の新幹線は遠距離を速く移動するのが優先なので、近距離の駅は他の新幹線に任せてかっ飛ばすというのが新幹線業界ではお決まりになっているみたいです。
東北新幹線はやぶさの歴史
ではここからは、東北新幹線のはやぶさについてご紹介していきたいと思います。
実ははやぶさって東北新幹線の中では一番新しい愛称の新幹線で、2011年3月5日にデビューしました。
JR東日本とJR北海道が運行していて、JR東日本のE5系とJR北海道のH5系という2種類の車両が使われています。
違いは車体のラインがピンクか紫かでわかります。
はやぶさの名称は一般公募から採用され、「記憶に残りやすく」「スピード感が伝わる」名前として選ばれました。

もちろん鳥のハヤブサを意味しています!
ちなみにこの「はやぶさ」という名前、実はかつて走っていた寝台特急として使われていたんです。
2009年に廃止された東京〜熊本・西鹿児島(鹿児島中央)を結ぶ夜行列車で、その後はやぶさという名前が新幹線用に使われたという経緯があります。
翌年2010年12月には八戸〜新青森が開業して、東京〜新青森が新幹線一本で結ばれるようになりました。
このタイミングでもっと高速な新幹線を走らせたいという方針で、そこから3ヶ月後の2011年3月にE5系のはやぶさがデビューしました。
それまでははやてという新幹線がメインで走っていて、やまびこでおなじみのE2系が活躍していました。
この名前聞いてうわ、はやて懐かしって思った人もいると思います。
はやての最高速度は260キロで、それを大きく上回る時速320キロで走れるのがE5系のはやぶさです。
ちなみにはやてという名前は現在も残っていて、盛岡〜新函館北斗の間で走っています。
東京にはまず来ないのでもうなくなったと思う人も多いと思いますが、実は今も現役です。
そしてはやぶさは一日に東京駅 – 新函館北斗駅間を10往復、東京駅 – 新青森駅間を9往復走っています。
他にも盛岡や仙台発着のはやぶさも数本あり、まさに東北新幹線の主役として活躍しています。さっきも触れたんですが、はやぶさは最速達の新幹線で、主に東京〜盛岡や新青森といった東北の北側のエリアを高速で結ぶために作られました。
なので東京〜新青森・新函館北斗までは主要な駅にしか停まらず、仙台より北から一部のはやぶさが各駅停車になります。
逆に仙台より南はほぼノンストップです。
そこをカバーするのが、先ほどご紹介したやまびことなすのです。
はやぶさを補完する「やまびこ」と「なすの」
やまびこは、東京〜仙台〜盛岡を結ぶ新幹線です。
東北地方は山が多く自然豊かなところから、そのイメージに合わせて、ヤッホーでおなじみのやまびこという名前がつけられました。
はやぶさより停車駅が多く、東北新幹線の中では万人向けの使いやすい列車として運行されています。
最大の特徴は、「速さ」と「利便性」のバランスがとれていることです。
やまびこは大きく分けて東京〜仙台を結ぶやまびこと、東京〜盛岡を結ぶやまびこの2種類が走っています。
最速のはやぶさより時間はかかりますが、そのぶん大宮・宇都宮・郡山・福島といった途中の主要駅にもしっかり停まります。
そのため、首都圏と東北の都市を移動するビジネス・観光のどちらにも重宝されています。
あと早割も結構お得です。
東京から盛岡へ行く時なんかは、やまびこのトクだ値を使ってよく行ってました。
そして途中の福島まで、山形へ行くつばさと連結していくのも特徴ですね。
ちなみに朝の1本だけ、大宮をでたら福島と仙台しか停まらないやまびこが走っています。
それは結構前の動画で紹介してるので、気になる方は見てみてください。
次になすのですね。
なすのは東京〜那須塩原〜郡山といった近距離区間を中心に走る各駅停車タイプの新幹線です。
栃木県北部の那須野が原という平野から、なすのというネーミングがつけられました。
東北新幹線の中では一番停車駅が多く、地域輸送の役割を担う日常使いの新幹線といった存在になっています。
一番の特徴は、「移動しやすさ」や「使いやすさ」を優先したダイヤ」 になっていることです。
たとえば、東京〜宇都宮・那須塩原などの短距離利用の場合、速達タイプのはやぶさややまびこに比べて、本数が多くて乗りやすいのがポイント。
新幹線版の普通列車といった位置づけなので、地元の人の通勤・通学や、東京との行き来にもよく使われています。
なすのは基本的に低速運転で、最高速度は 275km/h前後に抑えられることが多いです。
速さよりも“ちょうどいい距離をちょうどよく結ぶ”ことが目的の列車だからです。
宇都宮線よりは全然速く快適に移動できます。
また、自由席が設定されている列車が多いことも、なすのの使いやすさのポイント。
近距離利用が多いため、自由席の需要が高く、気軽に乗れる列車として残っている部分もあります。
栃木から新幹線通勤してる人は大体なすの乗ってますね。
そういえば大学時代、宇都宮から新幹線通学してきてるサークルの先輩がいて、月の定期代いくらか聞いたら約9万円って言ってウーロン茶吹いたの思い出しました。
今調べてみたら現在の東京〜宇都宮の1ヶ月の新幹線定期代は103,940円だそうです。

吉野家の牛丼(並)が208杯食べれる計算です。新幹線って超高いですね。
まとめ
ということで今回は東北新幹線はやぶさについてご紹介してきました。
東北新幹線の顔として走っているはやぶさ、デビューしてから15年くらいしか経ってないのは意外でした。
もっと前からいなかったっけ?と思うくらい定番の新幹線になっています。
飛行機に乗って青森や函館などへ行くのもいいですが、新幹線に乗って遠方へ旅をするのをオススメしたいです。
ぜひはやぶさに乗る機会があったら、今回の動画を思い出してもらえると嬉しいです。
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