「たまにはゆっくり汽車の旅をしてみてはいかがでしょうか?」
旅行の移動手段といえば、新幹線や飛行機といった速い乗り物が主流ですよね。
速く目的地につければその分だけ観光が楽しめますし、便利なのは間違いありません。
ですが、たまにはゆっくり走る汽車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回は東武線を走る汽車「SL大樹」の乗車記を書いていきたいと思います!
SL大樹の料金や予約方法については、別記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
下今市からSL大樹「カニ目」に乗る
SL大樹は「下今市駅〜鬼怒川温泉駅」を48分ほどかけて走る蒸気機関車です。
特急列車に乗れば19分、普通電車でも20分弱なのでかなりゆっくり走るのがお分かり頂けるかと思います。
これこそSL旅の醍醐味です笑
下今市駅ホーム
奥に小さくSL大樹がちょっと見えますね!
写真左手の線路からバックであの場所まで行き、写真右手の2番線に入っていきます。
駅員さんの「SL大樹の始発駅、下今市へようこそ!」で始まるアナウンスの後、SL大樹がゆっくりと駅に入ってきました。
SL大樹 C11-207
こちらが今回乗る「SL大樹」です。
C11-207というのですが、今から20年ほど前は北海道を駆け抜けていた機関車なんです。
生で見ると、その大きさに圧倒されました…
よく見るとライトが2個ついているのがわかると思います。
そこからカニの目のように見えることから「カニ目」という愛称で呼ばれています!
レトロな車両で鬼怒川へ
SL大樹 車内
SL大樹の客車は、昭和を感じさせるとってもレトロな雰囲気です。
実はこの客車は50年も前にできたもので、JRになる前の「国鉄」が作りました。
僕のような20代の若者にとっては新鮮ですし、親世代の方々は懐かしく感じられるでしょう。
SL大樹は3両の客車をSLがひっぱり、一番の後ろのディーゼルカーで押すスタイルで走ります。
大谷川
下今市駅を出てすぐ、SL大樹は大きく右へとカーブしていきます。
この後カーブの先にある「大谷川」を渡るんですが、写真を撮るのに絶好のスポットです。
スマホの写真アプリを起動させておくのをオススメします!
先ほども言いましたが、SL大樹は下今市から鬼怒川温泉まで約50分かけて走ります。
対向列車との行き違いで駅に止まったり、シンプルに速度が遅いからです。
だからこそいいんです。
SLといったら、ゆっくり車窓を楽しむのが王道ですからね笑
走っているときはススの香りが車内に広がり、こんな体験ができるのはSLならでは。
車内のアナウンスでは、アテンダントさんが沿線のガイドをしたりクイズを出したりして、お客さんに楽しんでもらえるような取り組みがされていました。
もちろん僕も楽しませていただきました!
沿線からはたくさんの人々が手を振る
大桑駅のサンタさん
「SL大樹を見かけたら、大きく手を振ってください」
東武鉄道はSL大樹について、こんなお願いをしているそうです。
なので地元の方、駅員さん、撮り鉄の方などなど…多くの人たちが、沿線から手を振っていました!
クリスマスシーズンだったので、途中の大桑駅にはサンタさんもいました笑
対向列車のスペーシアからも、スペーシアのお客さんや車掌さんが手を振っていて、なんというかこう…ほっこりした気持ちになりましたね。
SL大樹からの景色は自然豊か
鬼怒川
SL大樹からの車窓からは、鬼怒川の自然を楽しむことができます。
座席のA列(鬼怒川温泉行きなら進行方向右側)からだと、日光連山や鬼怒川などを見ることができるのでオススメです!
車内アナウンスでも沿線のスポットを教えてくれるので、見逃すことはないでしょう。
鬼怒川温泉駅
終点の鬼怒川温泉駅では、作業員の方や駅員さんのお出迎えが待っていました。
最後まで気持ちがほっこりするSL大樹の旅、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?
鬼怒川温泉の転車台でSLがクルッと回転する
SL大樹の転車台
鬼怒川温泉駅についても、お楽しみはまだ終わりません!
SL大樹はこの後、駅前の転車台にやってきます。
ここで180度クルッと回転し、下今市方面へ向きを変えるんです。
コレが一つのイベントになっているので、時間に余裕があれば行ってみてはいかがでしょう?
下今市にも転車台があり、そこでも見ることができますよ。
ちなみにSL大樹が転車台にやってくる時刻はこちらの通りなので参考にしてみてください。
・下今市転車台
SL大樹2号 12:05・SL大樹6号 16:35
・鬼怒川温泉転車台
SL大樹1号 10:30・SL大樹5号 14:05
日光・鬼怒川で使えるフリーパス
SL大樹は、乗車券のほかに座席指定券760円払えば乗ることができます。
なので「鬼怒川や日光で使えるフリーパス」と併用ができます!
東武では日光・鬼怒川で使えるフリーパスがたくさん用意されていますので、ぜひフリーパスを買って旅を楽しんできてください!
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